コンサルの転職理由、正直に話して大丈夫?面接での伝え方と回答例

公開日:2026-08-16 / 更新日:2026-08-16 / 執筆:キャリアのナナメ相談所 編集部

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コンサルから転職しようと考えたとき、「面接で転職理由をどう話せばいいんだろう」と悩む人は多いと思います。

「正直に言えば、忙しすぎたから辞めたい」

「希望していた案件に入れなかった」

「いろいろな仕事を経験したけど、このままコンサルを続けていいのか分からなくなった」

「今度は事業会社で、事業を動かす側に行きたい」

などなど本音では、いろいろありますよね..

ただ、面接でそのまま話してしまうと、「会社への不満を言っているだけ」と受け取られる可能性がありますし、だからといって、「新しい環境でさらに成長したいと思ったからです」みたいな、ありきたりな転職理由に無理やり変えてしまうのも違います。

じゃあ、どうすればいいのか...

結論からいうと、転職理由は無理にきれいにする必要はありません。

大切なのは、今の会社を辞めたいと思った理由を整理したうえで、「だから次の会社では何をしたいのか」まで話せるようにすることです。

この記事では、実際のコンサルタントの転職理由を見ながら、面接ではどう伝えればいいのかを具体的に解説します。最後には、よくある転職理由ごとの回答例も紹介するので、自分の状況に近いものを参考にしてみてください📝

コンサルの転職理由、みんな何て言ってる?

まず気になるのは、コンサルタントが実際にどんな理由で転職しているのかですよね。

「コンサルは激務だから転職する」というイメージもありますが、実際にはそれだけではありません。

転職DBが公開しているコンサルタントの転職体験談50件では、「キャリアの停滞感」が25件、「業務内容のミスマッチ」が23件となっており、キャリアや仕事内容に関する悩みが目立ちます。

他には、労働環境やワークライフバランス、会社の方針、待遇などが転職のきっかけになっています。

つまり、コンサルの転職理由は「仕事がきついから辞める」という単純な話ではなく、今後のキャリアを考えた結果、別の環境に移りたいと考えるケースがかなり多いということです。

コンサルで数年働いていると、最初の頃とは少し違った悩みが出てくることがあります。

入社当初は、さまざまな業界やテーマの案件を経験できることに魅力を感じていたものの、何年か働いてみると、「自分はこの先、何を専門にしていくんだろう」と考えるようになることがあります。

戦略案件も経験した。DXにも関わった。PMOもやった。業務改善もやった。

経験だけを見るとかなり幅広いのですが、転職面接で「あなたの専門性は何ですか?」と聞かれたときにはあれ?意外と答えにくいかも...😅

コンサルは幅広い経験を積めることが大きなメリットですが、その一方で、案件によって担当する業界やテーマが変わるため、「何でもできるけれど、これといった専門性がない」と感じてしまう人もいます。

そのため、ある程度経験を積んだところで、「そろそろ自分の得意分野を決めたい」「特定の領域をもっと深く経験したい」と考えて転職する人もいるわけです。

コンサルでよくある転職理由

実際の転職事例を整理すると、よくある理由は次のようになります。

  • キャリアの方向性を変えたい
  • 特定の領域で専門性を高めたい
  • 希望していた案件や業務と実際の仕事が違った
  • コンサルではなく事業会社で働きたい
  • 働き方を見直したい
  • 年収や評価制度を改善したい

並べてみると、「自分もこの中に当てはまる」という人もいると思います。

ただ、転職活動ではここからが難しいところです。

自分の転職理由が分かっていても、それを面接でどう伝えるかは別の問題だからです。

たとえば、「希望していた案件に入れなかった」というのが本音だったとすると、戦略案件をやりたくて入社したのに、実際にはPMO案件が続いている。そうなると「思っていた仕事と違う」と感じるのも無理はありません。

ただ、面接で「やりたい仕事をさせてもらえなかったので辞めます」と話してしまうと、採用側からは「次の会社でも希望と違う仕事になったら、また辞めるのでは?」と見られてしまう可能性があります。

そこで必要になるのが、本音を隠すのではなく、面接で伝わる形に整理することです。

「専門性を身につけたい」は、面接でどう話す?

コンサルの転職理由としてよくあるのが、「このままでは専門性が身につかない気がする」というものです。

コンサルでは幅広い案件を経験できる一方で、案件が変わるたびに業界やテーマも変わります。そのため、経験を積むほど、「自分は何の専門家なのか」と考えるようになる人もいます。

もちろん、コンサルで専門性が身につかないという意味ではありません。

課題を整理する力、仮説を立てて検証する力、プロジェクトを前に進める力、クライアントと折衝する力など、コンサルで身につくスキルは転職市場でも十分に評価されます。

ただ、今後のキャリアまで考えたときに、「自分は○○領域に強い」と言える専門性を持っておきたいと考えるのは自然なことです🙆

面接でそのまま話すと?

たとえば、「いろいろな案件を経験しましたが、専門性が身につかないと感じたので転職したいです」と話したとします。

本音としては間違っていませんが、これだけだと「今の会社では専門性が身につかなかった」という不満に聞こえやすくなります。

そこで、これまでの経験を肯定したうえで、今後どうなりたいのかを伝えます。

これまで幅広い案件を経験する中で、課題整理やプロジェクト推進など、コンサルタントとして必要な基礎的なスキルを身につけてきました。一方で、今後のキャリアを考えたときに、○○領域についてはより専門性を高めていきたいと思うようになりました。これまでの経験を活かしながら、今後は○○の領域により深く携われる環境で経験を積みたいと考えています。

言っている内容は、「専門性が身につかないから転職したい」という本音から大きく変わっていません。

ただし違いは今の会社への不満ではなく、これまでの経験を踏まえて、次のキャリアで専門性を高めたいという話になっています。

面接官からしても、そのほうが「転職して何をしたいのか」が分かりやすいですよね。

「希望と違う案件ばかり」は、どう伝える?

「戦略をやりたかったのにIT案件が中心だった」「新規事業に携わりたかったのにPMOが多かった」「上流から関わりたかったのに資料作成や進捗管理が中心だった」。

こうした業務内容のミスマッチも、コンサルではよくある転職理由です。

コンサルの場合、自分が希望する仕事だけで案件を選べるわけではありません。会社として案件を獲得している以上、どうしてもその時々で人員が必要なプロジェクトにアサインされることになります。

そのため、入社時に思い描いていたキャリアと、実際の経験が少しずつズレてしまうこともあります。

この場合も、「やりたい仕事をやらせてもらえなかった」という言い方は避けたほうが無難です。

それよりも、「これまで何を経験し、その経験を踏まえて次に何をしたいのか」を伝えましょう。

たとえば、

これまで○○領域の案件を中心に、プロジェクト推進や業務改善に携わってきました。その中で、今後はより上流の企画や戦略策定にも関わりたいという思いが強くなりました。これまで培ってきた○○の経験を活かしながら、より○○に携われる環境でキャリアを広げたいと考えています。

こうすれば、「今の会社が嫌だから辞める」という話ではなく、「これまでの経験を次のキャリアにつなげたい」という話になります。

「事業会社に行きたい」は、どう伝える?

コンサルから事業会社への転職を考えている人の場合、「提案する側ではなく、事業を動かす側に行きたい」という理由もよくあります。

コンサルでは、クライアントの課題を整理して戦略を考えたり、プロジェクトを推進したりしますが、最終的な意思決定をするのはクライアントです。

そのため、仕事を経験する中で、「自分が提案したことが実際にどう事業へ影響したのか、もっと長い期間をかけて見届けたい」と考えるようになる人もいます。

「提案だけで終わるのではなく、実行まで責任を持ちたい」と考えるケースもありますし、「事業会社の一員として、自分自身が意思決定に関わりたい」というケースもあります。

面接では、たとえば次のように話せます。

これまでコンサルタントとして、クライアントの課題整理や戦略立案、プロジェクト推進に携わってきました。その中で、今後は外部から支援するだけではなく、事業会社の一員として意思決定や実行にも継続的に関わりたいと感じています。これまでのコンサル経験を活かしながら、事業を成長させる側でより大きな責任を担いたいと考えています。

この伝え方なら、「コンサルが嫌になった」という印象にはなりにくいでしょう。

むしろ、コンサルで経験を積んだからこそ、次にやりたいことが明確になったというストーリーになります。

この形にできると、転職理由と志望動機も自然につながります。

「激務だから辞めたい」は、正直に話して大丈夫?

働き方そのものが理由になることもあります。

「とにかく忙しい」「繁忙期が続いて生活との両立が難しい」「この働き方を何年も続けるのは厳しい」と感じているなら、それも立派な転職理由です。

ただ、「激務だったので辞めます」だけで終わらせると、少し弱くなります。

転職先でも一定の忙しさはありますし、採用側からすると、「忙しい仕事が嫌なら、うちでも続かないのでは?」という疑問が出てくるからです。

そこで、これまでの働き方で身につけたことを伝えたうえで、今後はどんな環境で働きたいのかを話してみましょう。

これまで一定の負荷がある環境で仕事をする中で、短期間で成果を出す力や、プレッシャーのある状況でもプロジェクトを推進する力を身につけてきました。一方で、今後のキャリアを考えたときに、長期的に高いパフォーマンスを発揮できる環境で仕事を続けたいと考えるようになりました。

こうすれば、「忙しいから逃げたい」という話ではなく、「これから長くキャリアを築くために環境を見直したい」という話になります。

ただし、ここは応募先との相性が重要です。

「ワークライフバランスを改善したい」と伝えているのに、応募先もかなり忙しい会社だったら、「うちも結構忙しいですよ」となってしまいます。😅

そのため、働き方を転職理由にする場合は、「なぜその会社なら自分が希望する働き方を実現できるのか」まで考えておくと安心です。

「年収を上げたい」は、面接で言ってもいい?

もちろん、年収も転職理由のひとつになります。

コンサルはファームによって給与水準や評価制度に違いがありますし、これまでの経験や成果を考えたときに、「もっと適切に評価してもらえる環境で働きたい」と考える人もいるでしょう。

ただ、「年収が低いから辞めます」だけでは、採用側からすると少し気になります。

「うちより条件のいい会社が見つかったら、そちらに行くのでは?」と思われてしまう可能性があるからです。

そのため、

「これまでの経験や成果を活かし、より大きな責任を担うことで、その成果を適切に評価してもらえる環境に挑戦したい」

というところまで話を広げるといいでしょう。

本音が「もっと給料が欲しい」でも、もちろん構いません。

転職する以上、待遇は大事ですからね。笑

ただし、「いくらもらえるか」だけではなく、「どんな仕事をして、どんな成果を出し、その結果としてどう評価されたいのか」まで説明できると、転職理由として説得力が出てきます。

転職理由は「本音を隠す」のではなく「翻訳する」

面接で転職理由を話すとき、本音を全部隠す必要はありません。

むしろ、「新しい環境で成長したい」「さらなるキャリアアップを目指したい」といった言葉だけでまとめてしまうと、面接官から深掘りされたときに話がつながらなくなることがあります。

大切なのは、本音を面接で伝わる言葉に整理することです。

たとえば、「PMOばかりで嫌だった」という本音があるなら、「今後はより上流の企画や戦略に携わりたい」と整理できます。

「専門性が身につかない気がする」という悩みなら、「○○領域の専門性をさらに高めたい」と伝えられますし、「激務でもう続けられない」という気持ちも、「長期的に高いパフォーマンスを発揮できる環境で働きたい」と言い換えられます。

「PMOばかりで嫌だった」
→
「今後はより上流の企画や戦略に携わりたい」
「専門性が身につかない気がする」
→
「○○領域の専門性をさらに高めたい」
「激務でもう続けられない」
→
「長期的に高いパフォーマンスを発揮できる環境で働きたい」

これは、嘘をついているわけではありません。

「今の会社のここが嫌だった」という話を、「だから次はこうしたい」という話に変えているだけです。

この考え方を持っておくと、転職理由はかなり作りやすくなります✨

面接で使える転職理由の組み立て方

自分の転職理由をどうまとめればいいか分からない場合は、まず面接用の文章を作ろうとせず、今の仕事に対して感じていることを正直に書き出してみてください。

「PMOが多い」「忙しい」「専門性を高めたい」「上司と合わない」「もっと年収が欲しい」「事業会社に行きたい」など、最初はこの程度で十分です。

そこから、「なぜ、それが嫌なのか?」を掘り下げます。

たとえば「忙しい」なら、「家族との時間を増やしたい」のか、「この働き方を長く続けることに不安がある」のかで、転職理由の伝え方は変わります。

「専門性を高めたい」のであれば、「どんな専門性なのか」「なぜその領域なのか」まで考えてみましょう。

そして最後に、「転職先では何をしたいのか」を考えます。

そこまで整理できると、

現在の経験 → 転職を考えたきっかけ → 次にやりたいこと → なぜその会社なのか

という一本のストーリーができます。

面接では、この流れができているだけでもかなり話しやすくなります。志望動機まで一貫させたい場合は、コンサル業界への転職理由・志望動機の伝え方もあわせて読んでみてください。

まとめ|転職理由は、きれいに作るより「次に何をしたいか」まで考えよう

転職理由には、「キャリアの停滞感」「業務内容のミスマッチ」「専門性への不安」「働き方」「事業会社への転向」など、さまざまなものがあります。

ただ、面接で大切なのは、他の人の転職理由をそのまま借りてくることではありません。

まずは、「自分は今の仕事の何にモヤモヤしているのか」を正直に整理してみてください。「忙しい」「希望と違う仕事が多い」「専門性を高めたい」「もっと事業に関わりたい」など、最初はどんな理由でも大丈夫です。

そこから、「では、次の会社ではどうなりたいのか?」まで考えてみましょう。

転職理由は、無理に立派なものを作る必要はありません。

むしろ、最初から面接官に受けそうな言葉だけを並べると、深掘りされたときに話が薄くなってしまいます。

本音を整理する。これまでの経験とつなげる。そして、次にやりたいことを話す。

この順番で考えれば、「転職理由は何ですか?」と聞かれても、必要以上に身構える必要はありません。

コンサルからの転職では、「なぜ辞めたいのか」だけではなく、「コンサルで何を経験したから、次は何をしたいのか」まで話せるようにしておくと、転職理由にも志望動機にも一貫性が出てきます。

せっかくコンサルで積んできた経験ですから、「嫌だったこと」だけで終わらせず、次のキャリアにつながる形で伝えていきましょう😊 選考本番に向けては、ケース面接対策もあわせて読んでみてください。

面接で話す内容を一人で整理するのが不安な方は、エージェントに相談してみるのも一つの方法です

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どのファームのどのポジションが動いているかによって、転職理由として通りやすい話も変わります。業界を扱っている人に、いま何が動いているのかを先に聞いておくと、面接で話す内容も具体的になります。

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