未経験の仕事がきつい・続かない|消えるきつさと消えないきつさ
※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。広告表記について
先に言うと、未経験の仕事がきついのは、たいてい仕事そのものではなく、できない状態が続くことのほうです。
経験者なら30分で終わる作業にこちらは2時間かかるうえ、手順を覚えていないので毎回確認が要りますし、聞くたびに相手の手も止めてしまう。作業の中身は同じなのに、減っていく体力だけが違います。
ここで多くの人が、自分はこの仕事に向いていないのだと考えます。ですが向き不向きを判定するには早すぎます。いま重いものの中には、時間が経てば軽くなるものと、そうでないものが混ざっているからです。
この記事では、きつさを消える順番で分けるところから始めて、気持ちが落ちやすい3つの時期、続かなくなる本当の理由、そして次に動くときに先に決めておく条件までを整理します。
きつさの正体は、仕事の中身とは限らない
入って2週間ほどで朝が重くなることがあって、仕事が嫌だというより、今日も分からないまま1日が始まるのだと思うと、体のほうが先に止まってしまうんです⛰
このとき減っているのは、体力だけではありません。判断の回数です。経験があれば考えずに手が動く場面でも、未経験のうちは一つひとつ止まって考えることになるので、同じ8時間でも頭の使い方がまるで違ってきます。
もう一つ重いのが、失敗したときの後戻りです。慣れていれば途中で違和感に気づけるところを、未経験のうちは最後まで進んでから間違いに気づくのでやり直しの量が多くなりますし、作業そのものより、やり直しのほうが気持ちを削ってきます。
そこに、聞かなければ進まないという状態が重なるんです。相手の作業を止めている感覚があると、聞くこと自体にためらいが生まれますし、ためらっているあいだにまた手が止まってしまいます🪫
つまり重さの多くは、仕事の難しさではなく、未経験という状態そのものが出どころです。ここを取り違えると、まだ判定できないうちに向いていないという結論を出してしまいます。
分かりやすい確かめ方があって、同じ職場の未経験入社の人がどうだったかを聞いてみてください。最初の数か月は同じように大変だったという話が返ってくるなら、いま重いのは職種の問題ではなく順番の問題です。
逆に、周りの未経験入社の人がすんなり立ち上がっていたのなら、そこには別の理由があるかもしれません。教わり方が合っていないのか、そもそも前提になる知識が抜けているのか。そのどちらかなら、我慢ではなく確認のほうに時間を使ってください。
知っておいてほしいのが、この重さには終わりがあるということです。ずっと同じ濃さで続くわけではなく、覚えた作業が増えるにつれて確認の回数が減っていくので、同じ1日でも判断に使う力が少しずつ残るようになります。
話をどこまでに絞るかを先に決めておくと、職種によってきつさの種類が違うという話は別の記事で扱っています。営業なら扱う商材や売り方で疲れ方が変わりますし、現場の仕事なら天候や体力の要素が入ってきます。
この記事が分けるのは、種類ではなく時間です。同じきつさでも、数週間で消えるもの、半年かかるもの、そして時間では消えないものがあるので、そこを分けないまま辞めるかどうかを考えると、判断を間違えてしまいます。
消えるきつさと、消えないきつさ
重さを、時間の軸で並べ直してみます。同じ疲れに見えても、消えるまでの長さがまるで違うからです。
数か月で消える
手順が分からず毎回確認が要る。質問することへの気後れ
- どちらも覚えることと慣れることで軽くなる
- 数週間から2か月ほどで薄くなっていく
半年から1年かかる
周りとの速度差が見えてしまう
- 自分の遅さが気になる状態は、実際に速くなるまで続く
- いちばん辞めたくなる場所でもある
時間では消えない
仕事の中身そのものが合わない
- 扱う対象や求められる動き方が、自分と噛み合っていない
- ここは慣れでは変わらない
1つ目の枠が、いちばん最初にやってくるきつさです。手順を覚えていないので毎回確認が要りますし、聞くこと自体にも気後れがありますが、これは数週間から2か月ほどで軽くなっていきます。
2つ目の枠は、もう少し長く残るもので、手順を覚えたあとに見えてくるのが周りとの速度差です。同じ作業を隣の人が半分の時間で終わらせているのを見ると、覚えたはずなのにまだ足りないという気持ちになってしまいます🧗
ここが半年から1年かかるところで、いちばん辞めたくなる場所でもあります。ただし、速度は必ず上がっていて、上がらないのではなく、上がっている途中なのに比べる相手が経験者だから、差が埋まって見えないだけなんです。
3つ目の枠だけが、別ものです。扱う対象そのものが苦しい、求められる動き方が自分と噛み合わない。人と話し続けることがどうしても消耗する、細かい数字を追う作業がどうしても頭に入らない。こうしたものは、慣れでは変わりません。
だから辞めるかどうかを考えるときは、まず自分のきつさが1つ目と2つ目なのか、3つ目なのかを見てください。前の2つなら、もう少しだけ時間を置く価値がありますし、3つ目だと分かったなら、粘るより動くほうが早いです。
見分け方は単純で、休みの日に回復するかどうかを見れば足ります。土日で戻るなら前の2つ、休んでも月曜の朝に同じ重さが来るなら、3つ目の可能性が高くなります。
もう一つの見分け方は、覚えることが楽しいかどうかです。新しい手順を教わったときに、面倒だと感じるだけで終わるのか、それとも次はこうしようと考えられるのか。後者であれば、まだ前の2つの側にいます。
この2つを見ておくと、たまたま調子が悪かった1日と、ずっと続いている重さを取り違えずに済みます。人はしんどい日に判断すると辞める方向に傾きますが、週単位で見れば戻っている場合も多いので、決めるのは週末ではなく、数週間の様子を並べてからにしてください。
どちらの確かめ方も、自分の気持ちを点数にするものではありません。回復したかどうか、次を考えられたかどうか。どちらも事実を見るだけなので、落ち込んでいる日でも判断できます。
気持ちが落ちる時期には、山が3つある
くじけそうになるタイミングは、人によってばらばらに見えて、そのじつそろっていて、だいたい同じところで来ます。
| 時期 | 何が起きているか | そのときの対処 |
|---|---|---|
| 1か月目 | 覚えることが多すぎて、情報に飲まれている。何が分からないのかも分からない | 全部覚えようとしない。今週の範囲だけに絞って、それ以外は忘れていい |
| 3か月目 | 周りが期待し始めるのに、まだ一人でできない。ギャップが生まれる | できる範囲を言葉にして共有する。黙っていると期待だけが膨らむ |
| 半年目 | 速度差がはっきり見えて、同僚や後輩と比べてしまう | 同僚ではなく、半年前の自分と比べる |
1か月目に来るのは、情報の量です。人の名前、専門用語、社内の手順、使うシステムが一度に入ってくるので、何が分からないのかも分からない状態になってしまいます。
ここでの正解は範囲を絞ることです。全部を覚えようとすると全部が中途半端になってしまうので、今週やる作業に必要なことだけに絞って、残りは来週以降の自分に任せてしまって構いません🫖
3か月目に来るのは、期待とのずれです。3か月も経ったのだからそろそろ、という空気が周りに出てきますが、実際にはまだ一人で回せないので、このずれがいちばん息苦しいところになります。
ここでやってほしいのは、できる範囲を口に出すことです。この作業は一人でできる、この作業はまだ確認したい。そこまで伝えておけば相手も渡す仕事を調整できますし、黙っているよりずっと早く負担が減っていきます。
半年目は、比較の山です。手順は覚えたのに速度が追いつかず、後から入った人が先に一人立ちしたりもします。ここで自分の適性を疑い始める人はとても多いのですが、比べる相手を変えるだけで景色が変わってきます。
半年前の自分と比べてください。あのころ聞かないとできなかった作業のうち、いくつが一人でできるようになっているかを数えてみると、動いていないように見えて実は動いていると分かるはずです。
なお、この3つの時期を過ぎても気持ちが戻らない場合は、3つ目の枠の話になっている可能性が高いので、そのときに次を探すなら、退職の理由をどう伝えるかを先に用意しておくほうが動きやすくなります。
続かないのは、根性の問題ではない
意志の強さで乗り切る話にすると、そこで手が止まります。頑張れているかどうかを自分で採点することになるので、うまくいかない日はそのまま自己否定に変わってしまいます🛤
実際に続かなくなる原因は、たいてい環境の側にあるんです。教えてくれる相手がいない、通勤に往復3時間かかる、勤務の時間帯が生活のリズムと合っていない。どれも意志の強さとは関係のないところで効いてきますし、気持ちで押し切れる場所でもありません。
とくに効いてくるのが、教わる相手がいるかどうかです。未経験で入った以上、最初の数か月は聞きながら進むことになりますが、聞ける相手が社内にいないと、分からないまま自己流で進めるしかありません。それが積み重なると、仕事そのものよりも先に気力が尽きます。
通勤も数字にすると重さが見えて、片道90分なら往復で3時間、1週間で15時間になります。この時間は毎週必ず消えるので仕事に使える体力がそのぶん減りますし、慣れるものでもありません。
勤務の時間帯も同じで、朝が極端に弱い人が早番中心の職場に入る、夜に力が出ない人が遅番に入る。これは性格の問題ではなく、体の作りの問題なので、気持ちで押し切ることができません。
ここまでを並べると、続くかどうかは入る前の準備でかなり決まると分かりますし、どのくらいの期間をかけて動くか、その間に何を確認するかを組み立てておけば、条件を見落としたまま決めることが減っていきます。
人間関係も根性の話に回収されやすいところで、合わない人が1人いるだけで毎日が重くなりますが、それは我慢が足りないからではありません。席の配置や担当の組み合わせで変わることも多いので、部署に複数の人がいるなら相談する余地が残っています。
こうした環境の要素は、入る前に確認できるものと、入ってみないと分からないものに分かれます。通勤時間と勤務の時間帯は求人票で分かりますが、教わる相手がいるかどうかと人間関係は、面接で聞くか、入ってから確かめるしかない部分が残ります。
ここで大事なのは、環境の話と自分の話を分けることです。環境のせいにして何もしないのも違いますが、環境の問題を自分の弱さとして引き受けてしまうと、直せるところまで見えなくなってしまいます。
それに、入ってからでも動かせる部分が残っています。担当の作業を変えてもらう、教わる相手を決めてもらう、勤務のシフトを相談する。全部が無理でも、1つ動けば軽くなることがあるので、辞める前に一度は言ってみてください。
次に動くなら、続く条件を先に決める
いまの職場の中の話は、ここで終わりです。ここから先は、次に選ぶときの話になります。
同じ未経験の仕事でも続く人と続かない人がいて、その差は我慢の量ではなく、選ぶ前に何を決めていたかです。決めておくのは3つで足ります🔋
1つ目は、通勤時間の上限です。何分までなら毎日往復できるかを数字で決めておいて、それを超える求人は開かないようにしてください。少し遠いくらいなら大丈夫だと思って決めると、3か月目あたりで効いてきます。
2つ目は、耐えられない時間帯です。早朝は無理、夜は無理、土日は家族の都合で動けない。ここは生活の作りに関わるので正直に決めてほしいところで、求人票の勤務時間欄と休日欄を見れば、応募する前にふるいにかけられます。
3つ目は、教わる相手がいるかどうかです。求人票の研修の欄に具体的な期間が書かれているか、未経験で入った人の話に触れているか。面接の場で、日々の業務を誰に確認しながら進めるのかを尋ねてもいいです。
この3つは、やりたい仕事を決める話ではなく、どの職種を選ぶかとは別の層にある、続けるための土台の条件なので、職種が決まっていなくても先に決めておけます。
先に決めておけば、求人を開いた瞬間に判断できるはずです。通勤時間の欄と勤務時間の欄と研修の欄を見るだけなので、1件あたり2分もかかりませんし、条件に合わないものを外していけば、残った求人だけをじっくり読む時間が生まれます。
年代によって、この3つの重さも変わってきます。体力の面でも生活の面でも、20代のときに通せた条件がそのまま通るとは限らないので、年代ごとの考え方も見ておいてください。
すでに辞めると伝えたあとで条件を出された場合は、判断の軸が別にあります。何を検討して何を聞き流すかは、そちらで分けました。
いま続けるか辞めるかで迷っていて、次にどうするかも決まっていないなら、そこを一緒に整理してくれる場もあります。特徴は、辞める前提で話が進まないところです。残る、動く、その前に副業で様子を見る。3つを並べたうえで決められるので、いまの段階で迷っている人には合います。
続けるか辞めるかで止まっている方へ
サクキャリマッチで無料相談してみる※サクキャリマッチは、転職すると決めていない段階から相談できる無料のサービスです。 いまの職場に残るという選択肢も含めて整理できます。対象は20〜39歳、オンラインで全国対応しています。
求人を紹介してもらいながら進めたい場合は、相談先を比べてから登録するほうが手戻りは少なくなります。
よくある質問
入社3か月で辞めたいと思うのは、早すぎますか?
思うこと自体は早すぎません。3か月目は周りの期待とできることのギャップがいちばん開く時期なので、多くの人がここで一度考えます。ただ、行動に移す前に中身を分けてください。手順が分からないことや速度差がきついなら、まだ時間で軽くなる側ですし、仕事の中身そのものが合わないと分かっているなら、それは別の話です。
周りに追いつけている気がしません。どのくらいで普通になりますか?
期間では答えられません。職種も職場も違うので、何か月という数字には意味がないからです。代わりに、できるようになった作業の数を数えてください。入った週に聞かないとできなかった作業のうち、いま一人でできるものがいくつあるか。その数が増えていれば、速度も上がっている途中です。
体力的にきつい場合も、時間が経てば慣れますか?
慣れる部分と、慣れない部分があります。立ち仕事や移動の多さは数か月で体が作られて楽になることがありますが、勤務の時間帯が体のリズムと合っていない場合は、慣れでは解決しません。早朝や深夜がどうしても駄目なら、それは根性ではなく条件の問題なので、次に選ぶときの条件に入れてください。
続かなかった経験は、次の転職で不利になりますか?
在籍が短いこと自体は聞かれますが、答え方で変わります。会社の悪口にすると印象が悪くなるので、何が合わなかったのかを条件の言葉で話してください。通勤に往復3時間かかって続かなかった、教わる相手がいない環境だった。そのうえで、次はそこを条件にして選んでいると伝えれば、繰り返さない人だと受け取られます。
まとめ:耐えられるかではなく、続く条件を先に決める
未経験のうちに感じる重さの多くは、仕事の難しさではなく、できない状態が続くことから来ているので、そこだけで向き不向きを判定しないでください。
きつさは3つに分かれます。数か月で消えるもの、半年から1年かかるもの、そして時間では消えないもの。休みの日に回復するかどうかで、だいたい見分けがつきます。
気持ちが落ちる時期もそろっています。1か月目は情報に飲まれ、3か月目は期待とずれ、半年目は速度差で比べてしまう。山だと分かっていれば、そこが底だと分かります。
続かない原因は、意志ではなく環境の側にあります。教わる相手、通勤時間、勤務の時間帯。この3つは気持ちでは押し切れません。
耐えられるかどうかを心配するのは、もうやめて構いません。続けられる条件を3つ決めて、そこに入る求人だけを開けば足ります。