【2026年版】未経験でも年収アップは狙える?転職で知っておきたい「業界選び」の話
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「未経験の仕事に転職して、しかも年収まで上げるなんて無理なんじゃない?」
転職を考えていると、漠然とそんなふうに思えてきます。
今までやったことのない仕事に移るわけですし、「未経験なら最初は年収が下がって当然」と考える人も多いかなと思います。
実際、未経験転職では経験者より不利になるケースがありますし、年収が下がる転職ももちろんあります。 下がる側の話は未経験転職で年収はどれくらい下がるか 戻るまでの年数で見るでまとめていますが、年収だけを見て転職先を決めると、後から「思っていたのと違った」なんてこともあります。
ただ、だからといって「未経験=年収アップは無理」と決めつける必要もありません!
僕が今回伝えたいのは、年収を上げたいなら自分のスキルだけではなく「どの業界に行くか」まで見たほうがいい、ということです。
同じような経験を持っていても、業界が変われば求人の数も違いますし、求められる人材も変わります。そうなると当然、年収の相場も変わってきます。
2026年3月のdoda転職求人倍率を見ると、全体では2.39倍でしたが、「人材サービス」は8.62倍、「IT・通信」は6.42倍、「建設・不動産」は4.86倍となっています。 数字を見てみると、業界によって求人の出方にはかなり差があるんです📊
もちろん、求人倍率が高いから年収まで自動的に上がるわけではありません。
ただ、未経験から転職するなら「求人が多い業界なのか」「今までの経験を使える業界なのか」「その先に専門性を積めるのか」くらいは見ておいたほうが、後悔なく、より良いものにできると思います。
年収って「自分がどれだけ頑張ったか」だけで決まるわけじゃない
「年収を上げたいなら、もっとスキルを身につけないと」
そう考える人は多いと思います。
もちろんそれは間違っていませんし、資格を取ったり、専門知識を身につけたり、今の会社で実績を作ったりすれば、転職市場で評価されやすくなることはあります。
ただ、同じくらい考えてほしいのが、「そのスキルをどこで使うのか」です。
例えば営業経験が3年あって、年収400万円の人がいたとします。
そのまま今の業界で営業を続ける方法もありますし、IT営業、人材営業、不動産営業など、営業経験を持ったまま別の業界へ移る方法もあります。
営業という職種は同じでも、扱う商品や顧客、ビジネスモデルが変わりますし、企業が営業職に設定している給与水準も変わってきます。
だから、「自分は営業だから年収400万円くらい」と考えるより、「今の営業経験を、別の業界に持っていったらどう評価されるんだろう?」と考えたほうが、年収アップの可能性を探しやすいんですよね。
頭では分かっていても、いざ転職活動を始めると忘れがちな視点です💡
2026年は業界によって「求人の多さ」がかなり違う
実は数字を見てみると、かなり分かりやすいんです。
dodaの2026年3月の転職求人倍率を、業種別に並べてみました。
出典:パーソルキャリア「doda転職求人倍率レポート」2026年3月時点。棒の長さは最も高い人材サービス(8.62倍)を100%として表示しています。
「人材サービス」が8.62倍、「IT・通信」が6.42倍、「建設・不動産」が4.86倍。全体の2.39倍と比べると、かなり高い水準です。
一方で、「小売・流通」は0.72倍、「レジャー・外食」は0.73倍、「メディカル」は0.88倍となっていて、業界によって求人の出方にかなり差があります。
この数字だけを見て、「人材業界に行けば年収アップ」「ITなら必ず稼げる」と考えるのは、また違います。
でも未経験から転職する側としては、そもそも求人がたくさん出ている業界なのかを知っておく意味はあります。
求人が多ければ、その分だけ仕事内容や給与、働き方を比較できますし、「この会社しかないから、条件が微妙でも応募するしかない」という状態になりにくいです。
未経験転職では、選択肢があること自体が結構大事です。
年収アップを考えるなら、「業界」だけでなく3つを一緒に見る
成長している業界に行けば給料が上がる——そう単純に考えるのは危険です⚠️
僕なら未経験からの転職だったら、この3つを見ます。
- ① 求人がちゃんとあるか
- ② 今までの経験が使えるか
- ③ 入社後に専門性を積めるか
例えば、営業経験がある人なら、完全未経験でエンジニアを目指すより、まずIT営業や人材営業など、営業経験をそのまま使える業界を検討したほうがスムーズな場合があります。
逆に設備や電気関係の経験がある人なら、不動産や設備管理、建設関連などに経験を広げる方法もあります。
「未経験の仕事へ行く」と聞くと、全部ゼロから始めるようなイメージがあります。
でも実際には、新しい職種に挑戦しながら、これまでの経験も使うという転職があります。
この形のほうが、年収を大きく下げずにキャリアチェンジできる可能性を探りやすいです。
IT・通信は、未経験から専門性を作りたい人には候補になる
ITは未経験転職の記事でよく出てくる業界ですし、「またITの話か」と思うかもしれません(笑)
ただ、ここでも求人の数字を見ると、やっぱり無視できません。
IT・通信は6.42倍。全体の2.39倍を大きく上回っています。
さらにIPAの「DX動向2025」では、日本企業の85.1%がDXを推進する人材について「やや不足している」または「大幅に不足している」と回答しています。 デジタル人材不足がかなり大きな課題になっていることは、数字からもしっかり分かります。
ただし、「人材不足だから未経験でも簡単に入れる」という話ではありません。
ITにもエンジニア、ヘルプデスク、IT営業、カスタマーサクセス、Webマーケティングなどいろいろな仕事がありますし、それぞれ必要な準備は違います。
職種ごとの仕事内容や給与水準は、厚生労働省のjob tagで確認できます。 ただし掲載されているのは職種全体の統計なので、未経験で転職した人が入社時からその金額をもらえるという意味ではない点は、注意して見てください。
こういう数字を見ると、ITは未経験から入口を作って、そこから専門性を積み上げていく業界の一つと考えることはできます。
「今は未経験だけど、3年後には専門職として市場価値を上げたい」という人なら、検討してみる価値はあると思います💻 具体的にどの職種を目指すかは、未経験からIT業界へ転職するときの志望動機の作り方で職種別に整理しています。
人材業界は「未経験から入りやすい求人を探しやすい」のが面白い
8.62倍。今回見た中では最も高い水準でした。
人材会社には、キャリアアドバイザー、リクルーティングアドバイザー、求人広告営業、採用支援など、いろいろな仕事があります。
営業や接客の経験を活かしやすい仕事もありますし、「人と話す仕事は嫌いじゃないけど、今の業界は変えたい」という人なら、一度求人を見ておいてもいいと思います。
例えば、
- 営業としてお客さんとの関係を作ってきた
- 接客で相手の希望を聞いて提案してきた
- 新人教育や採用に少し関わっていた
こういう経験があるなら、人材業界との接点を作りやすいですよね。
もちろん、人材業界に転職したから年収が上がるとは限りません。
ただ、今までの経験を使いながら業界を変えてみるという意味では、未経験転職の候補に入れやすい業界の一つになるかなと思います。
建設・不動産は「資格や経験を持っている人」ほど面白い
建設・不動産は4.86倍。全体の2倍以上あります。
ここで面白いのが、資格や現場経験を持っている人です🔍
例えば電気工事の経験があって、今は営業職をしている人。案外、工業系の高校・大学から営業へ、という人も多いですよね。
本人からすると、「せっかく資格を取ったけど今は使ってないしな」と思うかもしれません。
でも設備管理や不動産管理など、電気の知識を必要とする仕事に目を向ければ、資格と営業経験の両方を使える可能性があります。
完全未経験ではありますが、完全にゼロから始めるわけではない。
この違いは結構大きいです!
今の経験を別業界で使うことで、給与相場そのものを変えられる可能性があるんだ、と考えるきっかけにはなりますよね。
「同じ営業なのに、なんで年収が違うん?」は普通にあります
今回の記事で一番伝えたいのは、むしろこの部分です。
例えば営業職で年収400万円の人がいたとして、「営業だから400万円」と考えるのはちょっと違います。
IT営業ならITサービスを扱いますし、人材営業なら採用という課題を扱います。不動産営業なら住宅や物件、金融営業なら金融商品を扱う。
同じ営業でも、売るものが違えば仕事内容も変わりますし、必要な知識も違います。
そして、会社が営業職にかけられる人件費も違う。
だから年収アップを狙うなら、「営業スキルをもっと伸ばさなきゃ」だけではなく、「今の営業経験を、どの業界に持っていけば評価が変わるんだろう?」と考えてみるのもアリなんです。
転職って、今の仕事をやめて全然違う仕事をゼロから始めることだけではありません。
今までの経験を、もっと評価してくれる場所に持っていく。
こういう転職もあります。
今の経験は、こんなふうに別の業界へ持っていけます。
事務職も、業界を変えるだけで見え方が変わる
事務職でも同じです。
「事務だから年収はこのくらい」と職種名だけで考えると、選択肢がかなり狭くなります。
一般事務、営業事務、経理、IT系バックオフィス、業務改善など、事務系の仕事でも内容はかなり違います。
例えばExcelで数字を管理してきた人なら、単純な入力業務だけではなく、データ管理や業務改善に関われる仕事も候補になります。
IT企業のバックオフィスなら、SaaSツールを使うことが当たり前という職場もありますし、業務改善やシステム導入に関わるケースもあります。
もちろん、「IT企業の事務に行けば年収が100万円上がる」というような話ではありません。
大事なのは、入社後に何の経験が残る仕事なのかを見ることです。
今420万円で働いているとしても、3年後もほぼ同じ仕事をしているのか、それとも専門性を身につけて別のポジションを狙えるのか。
未経験転職なら、ここまで考えておきたいですね。
年収アップを考えるなら、「入社時の年収」だけを見るのは危ない
「今400万円だから、次は450万円以上がいい」
もちろん、こういう希望条件を持つのは大事です。
ただ、未経験転職では入社時の年収だけで判断しないほうがいいケースもあります。
例えば、今の会社では450万円だけど、今後ほとんど給与が上がらない。
一方で転職先は420万円からスタートするものの、資格取得や職種の専門性を身につけることで、数年後には別のポジションへ進める。
どちらがいいのかはその人によって変わりますし、転職は労力も使い、心身ともに疲れるところもあります。後悔ないように、そこまで考えて転職チャレンジしたいですよね。
未経験転職で本当に見たいのは、「入社初年度にいくらもらえるか」だけではありません。
3年後、5年後にどんなスキルが残る仕事なのか。
そこまで見ておくと、年収アップの考え方が変わってきます。
求人を見るときは「年収」以外にも、このあたりを見ておきたい
未経験で年収アップを狙うなら、求人票の年収だけを見て決めるのはおすすめしません。
まず見たいのは、その業界で求人が出続けているかどうかです。dodaの転職求人倍率を見ると、業界によってかなり差があります。
次に、今までの経験が使えるかどうか。
完全未経験で入るより、「営業経験×IT」「接客経験×人材」「設備経験×不動産」など、何か一つでも接点があるほうが、志望動機も作りやすいですし、企業側にも経験を説明しやすくなります。
さらに、入社後に何が身につくかも見ておきたいところです。
「未経験歓迎」と書いてあっても、ずっと同じ業務を繰り返す仕事なのか、資格取得や業務範囲の拡大につながるのかで、数年後のキャリアは変わります。
年収欄も注意してください。
「400万円〜600万円」と書いてある求人を見て、「600万円も狙えるじゃん!」となること、ありますよね(笑)
ただ、その600万円が入社直後の想定なのか、経験者も含めたモデル年収なのかは求人によって違います。
給与の内訳や固定残業代、賞与、昇給、インセンティブまで確認しておいたほうが安心です。
転職エージェントは「年収アップ求人を探してもらう」だけの場所じゃない
年収を上げたい人ほど、「おすすめの求人をください」とだけ相談するのは、少しもったいないです。
例えば、こう聞いてみる。
今は営業で年収400万円です。未経験の業界にも興味がありますが、今までの経験を活かして年収をなるべく下げずに転職できそうな業界ってありますか?
これなら、かなり具体的ですよね。
- 「IT営業なら経験を評価されるかもしれません」
- 「人材営業なら今の経験を使いやすいです」
- 「今の年収を考えると、この条件なら無理に転職しないほうがいいかもしれません」
そんな話が出てくる可能性もあります。
もちろん、担当者によって見立ては変わりますし、紹介できる求人にも限りがあります。
なので一社だけの話をそのまま答えにする必要はありません。転職サイトで相場を見るのもいいですし、複数のエージェントで話を聞いて比較するのもアリです。
「この経験なら、どの業界で評価されるのか」から相談できます
サクキャリマッチで無料相談してみる※サクキャリマッチは、求人紹介だけでなく副業・独立・現職に残るという選択肢も含めて整理してくれる無料の相談サービスです。 対象は20〜39歳で、オンライン面談のため全国どこからでも相談できます。
エージェントそのものの選び方は、未経験転職におすすめのエージェント比較で総合型と特化型の使い分けをまとめています。 この記事は「そもそも年収アップを考えるなら、どんな市場を見ればいいのか」を整理する回として読んでもらえたらと思います。
「成長業界に行けば年収が上がる」は半分正解、半分違う
誤解してほしくないのは、成長する市場に移れば誰でも年収が上がるわけではないという点です。
ITでも未経験者向けの仕事と経験者向けの仕事では年収が違いますし、人材業界でも営業経験やマネジメント経験がある人と、完全未経験では条件が変わります。
不動産も、資格や営業実績で変わります。
結局、年収は業界 × 職種 × 経験 × 企業 × 給与制度あたりを組み合わせて決まってきます。
だからこそ、「成長業界に行く」だけで終わらず、自分の経験ならどの業界のどの仕事で評価されそうかまで考えることが大切です。
未経験だから年収を下げるしかない、と思っている人へ
じゃあ自分ならどうなんだろう、と思っている人もいると思います。
- 営業経験があるなら、今の業界だけでなくIT営業、人材営業、不動産営業なども見てみる
- 事務経験があるなら、一般事務だけでなく、経理、IT系バックオフィス、業務改善なども調べてみる
- 設備や電気関係の経験があるなら、資格や現場経験を活かして設備管理や不動産、建設関連を見てみる
- 接客や販売の経験しかないと思っている人も、顧客対応、売上管理、新人教育、SNS運用など、実際にやってきたことまで細かく分けると、つながる仕事が見つかることがあります
未経験転職で年収アップを考えるなら、今の経験を捨てて別の仕事を始めるより、「今の経験をどの市場に持っていくか」を考えたほうがいいケースもある。 この「経験を分解して組み合わせ直す」という考え方は、経験の掛け算で強みを作る方法でもう少し詳しく書いています。
ここに気づくと、転職先の探し方が変わってきます。
職種と業種の倍率をまとめて並べた記事もあるので、全体の位置関係を先に見ておくと業界を絞りやすくなります。
未経験転職が「難しい」と言われる理由 公表データで難易度を分解する
よくある質問
未経験転職だと、年収は必ず下がりますか?
必ず下がるわけではありません。ただし経験者と比べて不利になる場面はあります。今までの経験をまったく使わない完全未経験の転職より、「営業経験×IT業界」のように何か一つでも接点がある転職のほうが、年収を大きく下げずに移れる可能性は高くなります。
求人倍率が高い業界に行けば年収は上がりますか?
求人倍率は「求人の多さ」を示す指標であり、年収の高さを示すものではありません。ただし求人が多い業界は比較できる選択肢が多く、条件の悪い1社に絞られにくいという意味では有利に働きます。
入社時の年収と、数年後のキャリア。どちらを優先すべきですか?
正解は人によって変わります。ただ、入社時の金額だけで判断すると「3年後も同じ仕事のまま」という選び方になりがちです。その仕事で何のスキルが残るのか、次にどのポジションを狙えるのかまで見ておくと、判断の材料が増えます。
まとめ:年収アップは「もっと頑張る」だけじゃない
未経験転職で年収を上げるのは、もちろん簡単ではありません。
ただ、「未経験だから年収は絶対に下がる」と決めつける必要もないです。
2026年3月のdoda転職求人倍率を見ると、全体は2.39倍でしたが、人材サービス8.62倍、IT・通信6.42倍、建設・不動産4.86倍と、求人が多い業界もあります。
ITでは、日本企業の85.1%がDXを推進する人材について不足と回答しており、デジタル人材の需要も続いています。
ただ、数字だけを見て「この業界なら稼げる」と判断するのは違います。
見るべきなのは、自分の経験がどこで使えるのか、その業界で何のスキルを積めるのか、数年後にどういう仕事へ進めるのかです。
今の会社で年収を50万円上げようと思ったら、昇進を待つ必要があるかもしれませんし、新しい資格を取って評価を上げる必要があるかもしれません。
一方で転職なら、今までの経験を別の業界で評価してもらうという方法もあります。
- 営業から、IT営業へ
- 接客から、人材業界へ
- 設備経験から、不動産・建設関連へ
- 事務から、IT系バックオフィスへ
もちろん、すべての人が年収アップできるわけではありませんし、未経験転職で一時的に年収が下がるケースもあります。
それでも、「もっと頑張らないと年収は上がらない」だけではなく、「自分が頑張る場所を変えたら、評価はどう変わるだろう?」と考えてみる価値はあります。
転職で年収を考えるなら、今の給与だけを見るのではなく、業界、職種、求人の数、今までの経験、そして数年後のキャリアまでまとめて見てみてください。
未経験だから年収アップは無理、と決めるのはまだ早いです😊