未経験転職の面接でよく聞かれること10選|答え方を例文つきで解説
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面接で重視される項目の1位は「受け答えの仕方」で51.1%。「経験」は44.0%で3位でした。
未経験の面接というと、経験のなさばかりが不利に働くように思えます。でも採用担当者が実際に見ているのは、それだけではないようです。
とはいえ、経験者なら「前職でこんな仕事をしていました」と話せるところを、未経験だとそうはいきません。何を話せば「受け答えができている」ことになるのか、そこが分からないまま面接日を迎えるのは不安だと思います。
特に困るのが、質問の答えを考えているうちに「結局、何をアピールすればいいんだろう?」となってしまうことです。
ただ、未経験転職の面接で聞かれることには、ある程度パターンがあります。
しかも、すべての質問に対して「完璧な回答」を用意する必要はありません。
なぜその質問をされるのかを理解して、自分の経験とこれからやりたいことをつなげて話せれば大丈夫です。
この記事では、未経験転職の面接でよく聞かれる質問を10個に絞って、回答例と一緒に紹介していきます。
「何を聞かれるかわからない」という状態から抜け出して、面接前に自分の答えを整理しておきましょう🎤
未経験転職の面接で、企業は何を見ているのか
まず知っておきたいのが、未経験者に対して企業が見ているポイントです。
未経験で応募している以上、企業も「入社した瞬間から経験者と同じように働いてもらおう」と考えているわけではありません。
その代わりに、次のようなところを見ています。
- これまでどんな仕事をしてきたのか
- 新しいことをどうやって覚えてきたのか
- なぜこの仕事に挑戦したいのか
- 前職の経験をどこまで活かせそうか
- 未経験の部分を埋めるために何をしているか
これは数字にも表れています。dodaが公表している中途採用担当者への調査では、面接で重視する項目は次の順でした(2026年8月時点)。
出典:doda「採用担当者のホンネ」より、面接で重視する項目の上位3つ。棒の長さは最も高い「受け答えの仕方」を100%として表示しています。
「受け答えの仕方」と「誠実さ・素直さ」が、「経験」を上回っています。
もちろん経験が大切ではあるのですが、未経験転職だからこそ、経験以外の部分もきちんと見られているわけです。
なので、「未経験だからアピールできることがない」と考えすぎなくて大丈夫です💡
むしろ大切なのは、今までやってきたことを振り返り、「この経験なら、次の仕事でも使えそうだな」というものを見つけることです。
その探し方はスキルなし・資格なしでも転職できる?経験の掛け算を武器にする方法で詳しく書いています。 「自分には何もない」と感じている方は、先にこちらを読んでおくと面接の準備がしやすくなります。
では、実際にどんなことを聞かれるのか見ていきましょう。
未経験転職の面接でよく聞かれること10選
1.「まず自己紹介をお願いします」
面接の最初によく聞かれる質問です。
ここでいきなり職歴を最初から最後まで詳しく話す必要はありません。「これまで何をしてきたのか」と「今回どんな仕事に挑戦したいのか」がわかれば十分です。
たとえば、販売職から営業職への転職なら、こんな感じです。
これまで3年間、販売スタッフとして勤務してきました。接客や商品提案に加えて、新人スタッフの教育も担当しています。仕事をする中で、お客様の話を聞いたうえで提案することにやりがいを感じるようになり、今後はより長期的にお客様と関わりながら課題を解決する仕事に挑戦したいと考え、営業職を志望しています。本日はよろしくお願いいたします。
自己紹介で全部を説明しようとすると長くなってしまうので、「このあと詳しく聞いてもらえそうなところを残しておく」くらいで考えておくと話しやすいかと思います。
2.「転職しようと思った理由を教えてください」
転職理由は、未経験かどうかに関係なく必ず聞かれます。
特に異業種や異職種への転職の場合、面接官からすると「今の仕事から、なぜわざわざ別の仕事に移るんだろう?」という疑問があります。
ここで「給料が低いから」「残業が多いから」といった今の職場への不満だけを話してしまうと、転職後も同じような理由で辞めてしまうのではないかと思われる可能性があります。
もちろん、本音を無理に隠す必要はありません。ただ、転職のきっかけと、次の仕事で実現したいことは分けて考えてみてください。
前職では販売スタッフとして、お客様の希望を聞きながら商品を提案する仕事をしてきました。その中で、商品を販売して終わるのではなく、もっと長期的にお客様の課題に関わる仕事がしたいと考えるようになりました。これまでの接客経験も活かしながら、提案力を身につけられる営業職に挑戦したいと考えています。
「辞めたい理由」だけではなく、「だから次は何をしたいのか」まで話すと、転職理由がかなり伝わりやすくなります。
本音がネガティブなときに、嘘をつかず伝え方だけを変える手順は、こちらで詳しく扱っています。
退職理由の伝え方 ネガティブな本音を嘘をつかずに変換する手順
3.「なぜ未経験の仕事に挑戦するのですか?」
未経験転職ならではの質問です。
「昔から興味がありました」「将来性があると思ったからです」だけでも間違いではありませんが、もう一歩踏み込んで「何がきっかけで興味を持ったのか」まで話せると自分の言葉になってきます。
前職では販売の仕事をしており、お客様の話を聞いて商品を提案することにやりがいを感じていました。一方で、販売という仕事では関われる期間や提案できる内容に限りがあるため、もっと長期的にお客様の課題に関わる仕事がしたいと考えるようになりました。営業職であれば、これまでの経験を活かしながら、さらに提案力を身につけられると考えています。
「営業に興味があります」で終わるよりも、今までの経験からどうして営業につながったのかを話したほうが納得感がありますよね。
この質問には「なぜ」が3つ入っていて、聞かれているのはそのうち1つだけです。分け方と答え方は、専用の記事にまとめました。
面接で「なぜ未経験でこの仕事を?」 3つの「なぜ」を分けて答える
4.「なぜ当社を志望したのですか?」
いわゆる志望動機にあたる部分です。
ここで悩む人も多いのですが、未経験だからといって難しいことを言う必要はありません。
「御社の企業理念に共感しました」だけで終わってしまうと、他の会社にも当てはまりそうな志望動機になってしまいます。
そこで、「自分がやりたいこと」と「その会社でできること」をつなげてみましょう。
未経験から営業に挑戦できる企業を探す中で、御社では入社後の研修だけでなく、先輩社員との同行を通して営業の基本を学べる環境があることを知りました。未経験だからこそ、最初に営業の基本をしっかり身につけたいと考えており、自分が目指しているキャリアに合っていると感じて志望しました。
「研修があるから応募しました」だけではなく、なぜ自分にその環境が必要なのかまで考えてみると、志望動機が作りやすくなります。
なお志望動機は、「きっかけ(なぜこの仕事に興味を持ったか)」「接続(これまでの経験をどう活かせるか)」「展望(入社後どう貢献したいか)」の3つで組み立てると整理しやすくなります。 それでも中身が浮かばない場合は、材料をどこから取ってくるかのほうから入ると進みます。未経験転職の志望動機の書き方 3つの材料は、取る場所が違うで、欄ごとの取り出し口を整理しました。
5.「これまでの経験をどう活かせますか?」
未経験者が悩みやすいところです。
「未経験なので、活かせる経験はありません」と答えてしまうのは、もったいなすぎます。
たとえば営業経験がなくても、販売職ならお客様の話を聞いたり、希望を確認したり、商品を提案したりしています。
営業という仕事そのものは未経験でも、営業につながる経験までゼロというわけではありません。
営業経験はありませんが、前職の販売業務で、お客様の希望を聞いたうえで商品を提案する経験を積んできました。特に、最初から商品を勧めるのではなく、用途や予算を確認してから提案することを意識していました。営業でも相手の話を聞くことは重要だと考えているため、これまでの接客経験を活かしながら、営業として必要な知識や商談の進め方を身につけていきたいと考えています。
未経験だからといって、前職の経験を全部捨ててしまう必要はありません。
「今まで何をしてきたか」ではなく、「その経験の中に、次の仕事でも使えるものはないか」という視点です。
6.「あなたの強みを教えてください」
自己PRにもつながる質問です。
「責任感があります」「コミュニケーション能力があります」「向上心があります」とだけ答えると、少し抽象的で相手に伝わりませんよね。
強みを伝えるときは、実際の仕事でその強みが出た場面までセットにしてみましょう。
私の強みは、決めたことを継続できるところです。前職では業務上のミスが続いた時期があり、それ以降は毎日の終業前に確認する項目を自分でリスト化し、チェックする習慣をつけました。その後も継続しており、未経験の仕事でもわからないことをそのままにせず、一つずつ身につけていきたいと考えています。
「継続力があります」と言うだけより、実際にどう行動したのかを話したほうが、その人らしさが出ます。 この考え方は書類でも同じなので、未経験の職務経歴書に書くことがない人への自己PRの作り方もあわせて読んでみてください。
7.「あなたの弱みを教えてください」
この質問では、「特にありません」と答えるよりも、自分の弱みをひとつ出して、その後どう改善しているのかを話したほうが自然です。
初めて取り組む仕事では慎重になりすぎて、確認に時間をかけてしまうことがあります。以前は自分だけで何度も確認してしまうことがあったため、現在は自分で確認する時間を決め、それでも判断できない場合は早めに周囲へ相談するようにしています。
大事なのは、弱みを無理やり長所に変換することではありません。「自分ではこういうところがあるとわかっていて、こんな工夫をしています」まで話せれば十分です。
8.「仕事で失敗した経験を教えてください」
失敗経験も、面接前にひとつ準備しておくと安心です。
ここで話す失敗は、ものすごく大きなものでなくても大丈夫です。何が起きたか → なぜ起きたか → その後どう変えたかまで説明できる経験を選んだほうが話しやすくなります。
前職で、繁忙期に複数の業務を同時に進めようとして、一つの作業の確認が不十分になったことがあります。それ以降は、忙しいときほど作業を整理して優先順位を決めるようにしました。また、自分だけでは判断できない場合は、早めに周囲へ相談するようにしています。
失敗そのものよりも、その経験から何を学んで、その後の行動をどう変えたのかがポイントです。
9.「現在、何か勉強していますか?」
準備しておきたい質問のひとつです。
特にITやWeb、経理など、入社後に専門知識が必要になる仕事なら、今どんな準備をしているかは話せるようにしておきましょう。
とはいえ、必ず資格を取っていないといけないわけではないので安心してください📚
現在はITパスポートの取得に向けて学習しています。平日は毎日1時間程度を目安に時間を確保しており、現在はネットワークとセキュリティの基礎を中心に勉強しています。資格を取ることだけを目的にするのではなく、実際の業務でどのように使われる知識なのかも意識しながら学んでいます。
「これから勉強します」よりも、すでに何か始めているほうが話しやすいですよね。
もしまだ何も始めていないなら、面接前に少しだけでも手をつけておくことをおすすめします。
面接で話せる材料が増えるのはもちろんですが、実際にやってみると「思っていたより面白いかも」「この分野は自分に合っていそうだ」と、調べているだけでは気づけなかったことが見えてきます。
逆に「想像していた仕事と違うな」と気づけたなら、それはそれで応募先を選び直す材料になりますよね。入社してから気づくより、ずっといいはずです。
面接対策のつもりで始めたことが、志望動機の裏づけにもなり、入社後の助走にもなる。一石三鳥くらいの価値はあると思います✨
10.「最後に何か質問はありますか?」
最後に聞かれることが多いのが逆質問です。
「何かすごい質問をしなければ」と考えすぎなくて大丈夫です。
未経験から入社するのであれば、実際に働き始めたときのことを聞いてみるのもいいでしょう。
- 未経験で入社された方が、最初の3か月でつまずきやすいポイントはどこでしょうか?
- 入社後、まず任せていただくことが多い業務を教えていただけますか?
- 入社までに勉強しておいたほうがよいことがあれば教えていただけますか?
このあたりなら、未経験だからこそ気になる質問です。
逆質問は、面接官に評価されるためだけのものではありません。自分が入社後に困らないための時間でもあります。
画面越しの面接なら、同じ答えでも届く量が変わります。整えるのは内容ではなく伝わり方のほうです。
同じ質問が一次でも最終でも出てきます。どこを厚く話すかを段階で変える方法は、別にまとめました。
話す中身が固まったら、あとは当日の格好だけです。何を着ていくかで迷ったときの基準は、別の記事にまとめました。
面接の回答は「丸暗記」しないほうがいい
10個の回答文を、そのまま丸暗記するのはおすすめしません。
面接官が少し違う聞き方をしただけで、頭が真っ白になってしまうことがあるからです...
覚えておくのは、文章ではなく話す順番だけで十分です。
丸暗記の代わりに、この流れだけ頭に入れておく
このくらいで十分です。
面接で大事なのは、用意した文章を一字一句そのまま話すことではありません。自分の経験について聞かれたとき、自分の言葉で話せることです。
「未経験だから頑張ります」だけでは少しもったいない
面接で「未経験ですが頑張ります!」「一生懸命勉強します!」と話す人は少なくありません。
もちろん気持ちは大切です。
ただ、採用する側からすると「具体的に何をするんだろう?」となりますよね。
そこで、次のように言い換えてみてください。
- 「入社後に必要になる○○について、現在毎日1時間勉強しています」
- 「入社までに○○の基礎を身につけたいと考えています」
「頑張ります」ではなく、今やっていることや、これからやることまで話す。
熱意を言葉だけで見せるのではなく、行動で見せるイメージです。
自分の答えが伝わるか、一度誰かに聞いてもらうと安心できます
サクキャリマッチで無料相談してみる※サクキャリマッチは、転職すると決めていない段階から相談できる無料のサービスです。 自分の経験がどう評価されるのかを、キャリアのプロと一緒に整理できます。対象は20〜39歳、オンライン面談で全国対応です。
面接前に、この10問だけは声に出しておこう
最後に、面接前に確認しておきたい質問をまとめます。
- 自己紹介をしてください
- 転職しようと思った理由は何ですか?
- なぜ未経験の仕事に挑戦するのですか?
- なぜ当社を志望したのですか?
- これまでの経験をどう活かせますか?
- あなたの強みは何ですか?
- あなたの弱みは何ですか?
- 仕事で失敗した経験を教えてください
- 現在、何か勉強していますか?
- 最後に質問はありますか?
全部を完璧に答えられる必要はありません。
むしろ、一度声に出してみて「この質問、全然答えられないな……」となったところを見つけておくことのほうが大切です。
そこが、今のうちに準備しておくポイントになります📝
答えを用意しても結果が変わらないときは、面接より手前の段階で止まっている可能性があります。何を1回ずつ変えていくかは、こちらで扱いました。
よくある質問
未経験の面接では、経験者と比べて不利になりますか?
経験の面では不利になる場面もあります。ただしdodaの調査では、面接で重視する項目として「受け答えの仕方」が51.1%、「誠実さ・素直さ」が47.4%と、経験(44.0%)を上回っていました。経験だけで判断されているわけではありません。
回答は丸暗記したほうがいいですか?
おすすめしません。少し違う聞き方をされただけで答えられなくなるためです。文章ごと覚えるのではなく、「転職理由なら、今感じていること → 変えたいこと → 次でやりたいこと」のように話す順番だけ頭に入れておくほうが対応しやすくなります。
「現在勉強していますか?」に答えられるものがありません。
資格の取得までは必要ありません。書籍を1冊読む、無料の講座を受けてみるなど、小さく始めたことでも十分に話せます。「これから頑張ります」より「もう始めています」のほうが伝わります。
逆質問は何を聞けばいいですか?
無理にひねった質問をする必要はありません。「未経験で入社した方が最初の3か月でつまずきやすいところはどこですか」など、入社後を具体的に想像した質問のほうが自然です。評価のためだけでなく、自分が入社後に困らないために使ってください。
まとめ:「経験がない」ことを気にしすぎなくて大丈夫
未経験転職の面接では、経験者と同じような実績を無理に作って話す必要はありません。
大切なのは、次の3つを自分の経験とつなげて話すことです。
- これまで何をしてきたのか
- なぜ次の仕事に挑戦したいのか
- 足りない部分をどうやって身につけようとしているのか
たとえば営業未経験なら、「営業経験がありません」で終わらせるのではなく、これまでお客様と接してきた経験や、相手の話を聞いて提案してきた経験がないかを振り返ってみる。
IT未経験なら、今までの仕事で身につけた問題解決や業務改善の経験に加えて、現在どんな勉強をしているのかを整理してみる。
こうやって考えていくと、「未経験だから何も話せない」という状態から少しずつ抜け出せます。
面接は、完璧な答えを披露する場所ではありません。
「この人なら、未経験からでも仕事を覚えていけそうだな」と思ってもらえる材料を、自分のこれまでの経験から見つけて伝える場所です。
まずは上の10問をスマホにメモして、自分の言葉で答えてみてください。
書いてみると、意外と「自分にも話せることあったな」と気づくと思いますよ😊
転職活動の進め方を最初から確認したい方は未経験転職の完全ガイドに、 模擬面接や選考対策のサポートは未経験転職におすすめのエージェント比較にまとめています。
今日は、10問のうち3問だけ声に出してみるところまでで十分です。